Sheena & The Rokkets@MCT'03

2003年9月27日(土)
シーナ&ロケッツ@MUSIC CITY TENJIN(MCT)
SUCCESSION'03「SMILEY'S SOUND CIRCUS」(FREE LIVE)
会場:NTT DoCoMo STAGE(福岡市役所西側ふれあい広場 )

with ARB/HEATWAVE/FULL MONTY

<Setlist>
1.Batman's Theme (Neil Hefti) バットマン
2.Rock Is Alright ロック・イズ・オーライト
Sheena kome in
3.You Really Got Me (Ray Davies) ユー・リアリー・ガット・ミー
4.Happy House ハッピー・ハウス
5.400 Yen's Rock 400円のロック
6.DoBuNeZuMi (Ayukawa Makoto) ドブネズミ
7.Stiff Lips スティッフ・リップス
8.One More Time おまえがほしい
9.Lazy Crazy Blues レイジー・クレイジー・ブルース
10.Lemon Tea レモンティー
11.Satisfaction (Jagger - Richards) サティスファクション


Thanks to RokketWEB for setlist textData

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福岡市が「音楽産業都市・福岡」の実現を目指しており、その一環として行なわれ
ているMUSIC CITY TENJIN(MCT) は、その期間中は天神のどこのライブハウ
スでもロックを演ってて、公園やストリートでもライブを演ってたりの、天神の街
中が音楽で溢れるイベントであることを知ったのは、去年の事、LIVEHOUSE CB
の経営者として日頃から福岡ロックシーンに貢献され、もちろんMCTにもCBとして
参加されている川嶋さんからでしたが、第1回目の2002年には故・ジョー・ストラ
マーも参加したMCTの2003年の「ずっと続けていく」といく意思を込めて
「SUCCESSION'03」のサブタイトルもついたメインのイベントに"最もふさわしい
ロックバンド"、福岡から飛び立って25周年のシーナ&ロケッツが出演!!

当日、会場に行ってびっくり!!何と市役所の大きなビルの真下のスペース(ふれ
あい広場)が開放され、市役所のビルを背にステージが設定されており、ステージ
からは心地よく澄みきった青空とソラリア、ビブレといった天神繁華街のビル群が
見渡せるという凄い環境で、さすが福岡市!!とその本気さに感心したのでした。

お昼の2時から始まったステージは、久留米のスカパンクバンドFULL MONTY
活きのいいライブに始まり、ドラムに池畑潤二を擁し骨太のロックサウンドに乗せ
て、山口洋がきっちりと言葉を聞かせた新生
HEATWAVE、石橋凌、キースがそこ
にいる!だけで九州物なら興奮する(私、鹿児島出身です)
ARBの"信念のロック"
のステージと続き、詰めかけたお客さん達も大いに盛り上がり、そして、いよいよ
メインアクト、シーナ&ロケッツの登場。
※上記、敬称略。

"バットマン"でいきなりフルスピードで飛ばし、鮎川さんの最初の一声、「Yeah !!
天神 !! Rock City !! 」のシャウトとそれに呼応したお客さん達の一斉の大歓声に
帰るべきところに帰って来られたんだなあ。」とホロリとしてしまいました。
そんな気分にぴったりな"ロック・イズ・オーライト"では、明るく響くコーラスと
ランニングするベースラインで鮎川さんの逆サイドをきちっり固める渡辺さんの存
在感も最高。

「天神の福ビル(福岡ビル)の地下あたりでロックの話をする友達と集まったり
したのが、もう25年も35年も前の話になりますけど、岩田屋(天神のど真ん中に
ある老舗デパート)のこんな近くで大きな音でロックできたらよかねえ、と話しよ
ったのが、ロケッツは結成25周年でやっと念願がかないました。」と言って、また
大歓声を浴びる鮎川さん。

「オリジナルドラマーでKBCの向こう側でCBといういかしたロッククラブもやって
いる」「from 直方。Gotta !! Gotta !!」そんな地元福岡らしい鮎川さんによるメン
バー紹介で、川嶋さん、渡辺さんにも大きな大きな歓声が!!

「サンハウスの時にいろんな人に会って混じってしまったけど、本当は筑後弁なん
よ(笑)。西鉄に乗ってそこんとこで降りて天神まで毎日来ている頃もありました。
久留米出身の鮎川です。」と地元ならではのユーモア感覚で自己紹介する鮎川さん。

そして、"ユー・リアリー・ガット・ミー"でシーナさんが走り込んできて、ライブ
はクライマックスへ向かっていく!!

「Rock City 福岡 !! シーナ&ロケッツが産まれた街 !! モッズが、ロッカーズが、
サンハウスが産まれた街 !!」そんなシーナさんのシャウトでまた会場は盛り上がり、
"ハッピー・ハウス"、そして「(当時)福岡唯一のライブハウス"ダークサイド
ムーン"で作った曲」とのシーナさんのイントロデュースによるロケッツのブルー
ジーなロックの真骨頂"400円のロック"、川嶋さんのドラムから自然と曲に入って
いくやり方もかっこよく、終盤鮎川さんの合図から始まる川嶋さんのダイナミック
なドラミングとそれにシンクロした3人3様の動き、激情的にうねるサウンドに「か、
かっこいい!」と圧倒された"ドブネズミ"、「ついこの間、コーネリアスの小山田
圭吾とリミックスしたばかり」(鮎川さん)という(早期リリースを待望します!)
"スティッフ・リップス"、そして"「ここまでやるか!」の"おまえがほしい"の2曲
連続の"高速パンクスピリット"でお客さんの心と一緒にぶっ飛ばし、"レイジー・
クレイジー・ブルース"〜 "レモンティー"のスピリチュアルな静の世界からすべて
が開放される動の世界へ行く必殺フルコースで完全にお客さん達の心を制覇。

「日が沈んでもずっとずっとやっていたいけど、(もう終わらないといけないので)
満足できんちゃ。でも、満足できん気持ちを明日に持っていけるからロックできる。
ロックンロール!! ミュージック・シティ・天神!! アイ・キャン・ゲット・
ノ! ユー・キャン・ゲット・ノー!!」そんな鮎川さんの名言に続き、川嶋さん
の超テクシャンぶりをその瞬間だけでも納得してしまう強力すぎるドラムが入って
きて、最後の曲は"サティスファクション"。

時間的制約の中でコンパクトなセットリストながら最初から最後まで渾身のロックで
その場にいた人きっと全員、大満足大感激のシーナ&ロケッツのライブでした。
翌日の西日本新聞の1面!!によると、3千人もの人が集まっていたそうです。)
※新聞記事はロケット・ウェブにリンクを貼らせていただきました。新聞の1面に
載るとは、さすが、福岡!さすが、シーナ&ロケッツ!!です。

「心の人」である事を福岡に人達にまた強く印象づけた鮎川さんの強力なレスポール
サウンドが天神の繁華街まで吹き抜け、とびっきりいかしたベースマン渡辺さんの
ガッツと明るさがステージの活力となり、その後ろには最強のドラマー川嶋さんがい
るこの上もない嬉しさがあり、そんな男性陣を従えたメインボーカル、シーナさんの
輝きの尋常でなさ!!フジロックもEZOももちろん最高だったけど、魂の開放度と
いうか自由で奔放なシーナさんがシーナさんとして最も輝く領域でいかんなく、その
ロックな美しさを発揮したのは、このステージが今年一番だったかもしれません。

3千人もの人との別れ際、ウィルコ・ジョンソンが10月に福岡からジャパンツアーを
スタートすることにも触れ、「博多がずっとRock Cityでありますように。」と
鮎川さん。そして、「みんな、変わらないでね!」とシーナさん。

愛する街、福岡へのお二人からの心からのメッセージで、シーナ&ロケッツ@MCT'03
は幕を降ろしたのでした。

 Report & Pix by maorau(HHH)


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