Sheena & The Rokkets@New Year Rock Fes #30

2002/12/31〜2003/1/1 New Year Rock Fes #30 in 芝メルパルクホール

シーナ&ロケッツは30周年記念のNYFRのトリで出演!!

<Setlist>
1.Batman's Theme (Neil Hefti) バットマン
2.Virus Capsule ビールス・カプセル
Sheena Kome in
3.You Really Got Me (Ray Davies) ユー・リアリー・ガット・ミー
4.Happy House ハッピー・ハウス
5.My Bonnie マイ・ボニー
6.Lazy Crazy Blues レイジー・クレイジー・ブルース
7.Lemon Tea レモンティー
8.Satisfaction (Jagger - Richards) サティスファクション



Thanks to RokketWEB for Setlist textData

Pix Page #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8

Pix by M.Matsumura (HHH@Kyoto City)
  except #1,#2 by maorau(HHH)




毎年大晦日恒例のNew Year Rock Fes。
今回は30周年という偉大な節目。
それにふさわしくトリはシーナ&ロケッツが務め、2003年元旦の朝6時過ぎの出演
となりました。

鮎川さんはその前に新年のカウントダウン前の内田裕也さんのバンドにジョイント、
まだ入手されて間もないレスポールTV Jr.で"コミック雑誌なんかいらない"他で
裕也さんの歌をバックアップ。マイク一つで歌う裕也さんと鮎川さん!というちょっ
とかっこよ過ぎるシーンも観られました。
続く、出演者勢ぞろいのカウントダウンでは、レスポールでバンドの演奏をリード
する鮎川さん、力也さんとマイク一つに歌うシーナさんの姿、渡辺さんの爽やかな
笑顔も印象的にハッピーなロックンロールで2003年に突入。

シーナ&ロケッツの出演前の1時間ほどヒップホップなステージが続き、ジョー山中
さんの「シーナ&ロケッツ!」の力強いコールと共に待ちかねたホール中のロック者
が前へ前へ詰めかけ、メルパルクホールが一瞬にしてライブハウス状態になったのに
まず感激!!

"バットマン"から"ビールス・カプセル"と続き、鮎川さんの"30周年のNYRFのステー
ジ"、"2003年最初の歌"という事に対する心の中の燃え上がりが直接歌になっている
ような気迫溢れる激しい歌と3人のストロングなサウンド、ビートがホールに響きわ
たり、メンバー紹介の後、これもまた激しく「Are You Ready For Rock ! Yeah!
Yeah !! Yeah !!!」とお客と掛け合い、「Queen Of Rock'n' Roll Heart, Sheena !!」
と本当に力強い声でシーナさんを呼び入れる鮎川さん。

鮎川さんのギターにタッとリズム体が乗ってグングン突き進み、シーナさんが走り込
んできて「Boy !! You Really Got Me, Now 」と歌い出すまでの興奮、シーナさんの
左右に出てきてコーラスする鮎川さん、渡辺さんとシーナさんの並ぶ姿の美しさ等々
バンドの美学をシーナさん登場曲の中にぎっしり詰め込んで、この段階でもうお客の
心をバンドの世界に引きずり込み、「Happy New Year! 今年もロックで世界が一つ
になるまで! Love & Peace !! Happy House !!」とシーナさんの新年のメッセージを
激しくシャウト(バックには鮎川さんが爪弾く「年に始めのためしとて・・・」の
メロディーが)。"Happy House"の文字どおりのハッピーなロックンロールで飛ばし、
そして、短いこの日のセットの中核にもってきたのが、若き日のビートルズが
ハンブルグ時代にトニー・シェルダンと吹き込んだ(シーナさんは「小学校の頃から
聞いていた。」と紹介)パンク・ロックの真の原点とも言えるナンバー"マイ・ボニー"
のロケッツ版。川嶋さんの強力なドラミングも印象的にパンクにぶっ飛ばすシーナ&
ロケッツ。
(こういう歴史的な名曲を完全に自分達のバージョンとしてレパートリーにしている
所がシーナ&ロケッツの素晴らし過ぎるところです。)

続く、"レイジー・クレイジー・ブルース"では終盤シーナさんが激しく舞う横ですっと
マイクスタンドの前に行き「レイジー・クレイジー・ブルース、・・・」と歌い、
曲を曲としてしっかり成立させる鮎川さんのバンドのアンカーとしての存在感の大きさ
にはちょっと涙ぐむほどの感激がありました。"レモンティー"でもう何も言うことのない
鉄壁な歓喜溢れるシーナ&ロケッツでしかあり得ないロックの世界をお客と一緒に作り
上げた後、

サンキュー!ありがとう。NYRFの最後、俺達の曲を聞いてください。俺たちの大好
きな、今年40周年でぶっ飛ばしよる、3月には東京ドームにもやってくる、俺は1964年
から頭ぶっ飛ばされよるローリング・ストーンズの曲やけど、ロックと同じ事言いよる。
手に入れたっちゃ、手に入れたら、もう満足できなくなる。次がほしゅうな
る。いつもおもしろくない。サティスファクション。I Can Get No !! You Can Get No !!」
と鮎川さんがまた涙が滲むような感動的な言葉と共に、ギターリフを弾き、川嶋さんの
ウルトラ強力なフィルインから曲に突入。

終盤は渡辺さんの「サティスファクション!」の声に合わせてお客さんみんなの一緒に歌う
声もだんだん大きくなっていってグングングングン盛り上がっていき、ステージを降り、
お客の前のフェンスまで行ってレスポールを弾きまくる鮎川さん、続いて降りて行って
フェンスぎりぎりでかぶりついて観ているお客さんと笑顔をぶつけあい、言葉を交わしたり、
握手するシーナさんの姿に「ファンの心の近くにいる」シーナ&ロケッツのバンドとしての
基本的な心がまえのようなものもリアルに感じられた、2003年最初から最高中に最高な
"サティスファクション"でした。

PAスピーカーの直前に立って、ボーカルとギターとドラムとベースが分離よく絡み合う
スーパーストロングなロックサウンドに感動しつつ、ステージに目を移すと、それが
キャリアからくる円熟なんて物でなく、4人のほとばしるほどのロックへの情熱、前へ前へ
行く姿勢が音に乗っているからこそラモーンズとかと同質の感動性溢れるスーパーなロック
サウンドになっている事がこのNYRF#30のステージではっきりわかりました。
鮎川さん、シーナさん、川嶋さん、渡辺さんのそんな汗、ロックへの情熱を今年もHHHの
仲間と共に一生懸命応援していきたいと思います。

※シーナ&ロケッツのライブの後は出演者が再登場、内田裕也さんのご挨拶、力也さん
による三本締、内田裕也さん・力也さん・ジョー山中さん・桑名正博さん・HIRφさん・
そして鮎川さん&シーナさんによる最後まで残ってくれたお客さんのための樽酒の鏡割り
にてハッピーにハッピーにイベントは締めくくられました。
ジョー山中さんの滲み出る優しい人柄、力也さんの「気をつけて帰れよ。」の言葉の
優しさも忘れられません。
最後に、内田裕也さんの30年に渡る不屈のロックンロール魂に最大限の敬意を表します。


 Report by maorau(HHH)


 
N.Y.R.F. on Rokketweb

 ・Official NewYearRockFestival


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