2001/1/1(mon) Sheena & The Rokkets in Stones Freaks' New Century Countdown Party
         @ J-Typhoon- Shibuya,Tokyo


「21世紀初っ端午前3時のシーナ&ロケッツ」Report & Pix By maorau(HHH)

 ストーンズフリークによるストーンズの新世紀突入を祝う朝までパーティ@渋谷Jタイフーン。メインDJはマイク越谷氏。
 事前告知は「鮎川誠出演!」でしたが、NYRFでの演奏後午前3時に到着したシーナ&ロケッツは「全員で駆け付けたから
演奏するぜ!」と、集まった人達の喝采を浴びながらその中を通ってステージに上がり、いきなりそこにあったアンプ、
ドラム他のセッティングのまんまでボーカル以外はPAのない生音の世界の演奏に突入。ストーンズフリークには新年草々の
嬉しすぎるプレゼント。
 バンドの共通語のようなストーンズナンバーを来ていきなりの手探り状態すら楽しみつつ自分達流の演奏に仕立て上げ、
まるで初期のストーンズのように歌と楽器の一個一個が溌剌と尖っていて、かつ全員が1つのビジョンに向かって突き進む
「これぞバンド!!」の世界を実現して見せてくれたシーナ&ロケッツ。
 初っ端の「イッツ・オール・オーバー・ナウ」の間奏での完璧なチャック・ベリー・スタイル・ギターでまず驚愕させ、
ギタープレイ、歌、気迫、存在感でステージを完全に支配した鮎川さん。
 バンドの生音のグルーブに乗って、こちらが思わず一緒に熱唱してしまうほどに「テル・ミー」を情感たっぷりに歌う
姿がとても印象的だったシーナさん。
 「I Wanna Be Your Man」でのビル・ワイマンのあのプレイを彷佛とさせるランニングするロッキン・ブルース・ベース
と笑顔で演奏する喜びを伝えてくれた渡辺さん。
 そしてそして、チューニングも何もしないそこにあったドラムセットで演奏した川嶋さんの生音の凄い事といったら!!
ジャズの手法も取り入れ曲に起承転結を付ける技を目の当りにして、シーナ&ロケッツのドラマーはこんなにも凄いのか!
としばし我を忘れました。ドラムのフレーズで途中で参加したジェームスさん(ex.ストリート・スライダーズ)のベース
ソロを誘い込む技にも感動。
 会場にいらした鳥井賀句さんに「Gのブルースをやるからハープを。」と呼びかける鮎川さん。
賀句さんの「キーがCのしかない。」の答えに「Cのブルースあるぜ。リトル・レッド・ルースター。」とギターリフを弾き
始める鮎川さん。ロックとブルースを極めた人はこんなにいかしたかっこいい事ができてしまうのか!と息を飲んだシーン
でした。
 賀句さん、イージー・ウォーカーズのジョーさんのハープ、ジェームスさんとの「リトル・レッド・ルースター」セッシ
ョンの後、「モナ」〜「どぶねずみ」に行ってしまう所がまたストーンズ、ロケッツ両方愛する者にはたまらない所でした。
 会場のいい感じの盛り上がり方に" 私達の曲も聴かせたい。きっとみんな気に入ってくれる。"と思われたのでしょう、
シーナさんが「私達の曲をやっていいのかなあ。」と鮎川さんに相談するシーンもあり、「The Jungle Of Love」に突入
する?という雰囲気まで行ったバンドもお客さんもみんなが盛り上がったライブでした。
 このパーティーでもNYRFでも演奏された「サティスファクション」。鮎川さんがおっしゃった「これがないと始まら
ない。」の言葉どおり、「ロックの心」の原動力そのもののこの曲をスートンズ以外で世界唯一大手を振って演奏できる
バンド、シーナ&ロケッツの世界に誇る日本一のライブバンドとしての底力、真価をまざまざと見た、そんな21世紀草々の
本当に貴重な体験でした。


Setlist                                      

1.It's All Over, Now (Bobby Womack) イッツ オール オーバー、ナウ
2.Around & Around (berry) アラウンド&アラウンド
3.Tell Me (Jagger - Richards) テルミー
4.Come On (berry) カムオン
5.Satisfaction (Jagger - Richards) サティスファクション
6.Little Red Rooster (Willie Dixon) リトル・レッド・ルースター
 with James (bass ex.The Street Sliders) & Gaku Torii (harp)
7.Mona (E.Mcdaniel) 〜Dobunezumi モナ〜ドブネズミ
  with James (bass) & Joe (harp,Easywalkers)



マイク越谷氏によるストーンズ最新情報、コラムが下記HPで読めます。

・ManaHouse




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