2007.8.3 S&R「GOLDEN HITS-THE ALFA YEARS」
release party @REDSHOES
写真のとおり、山名昇さん司会で、鮎川さん、シーナさん、高橋幸宏さん、
桑原茂一さんのトークショーは大いに盛り上がりましたが、その中で
2006年1月18日再発されたアルファ時代の音源6タイトルに連載収録された
山名昇さんと鮎川さん&シーナさんとの対談によるライナーノーツ、
「NICE
AGE YMOとその時代 1978-1984 田山三樹 編著」での
鮎川さん&シーナさんの証言によって明らかになった当時の事実以外で
今回新たに明らかになったロケッツファンには
非常に貴重な新事実をピックアップしてお伝えします。
なぜ幸宏さんはロケッツをアルファに引き込もうと思ったか?
「九州でミカバンド時代にサンハウスと共演したことはあるけど、
それとは直接繋がってなくて、コステロの時、鮎川君を見て、
「かっこいいなこの人!」という所から入って
細野さんに紹介したんだけど、
シーナ&ロケッツは僕の中でミカとかぶってたんです。ちょっと。
歌い方とか。音程とかは関係ないんだ、
ボーカリストは存在感だというような。
ミカバンドやってて、ミカバンドは80年代にきっとはまった
バンドなんだろうな、とあの頃思ったくらい、シナロケに
ミカバンドでできなかった夢を託したみたいなところがある。」
シーナさん「レコードを作る前のプロデュースにあたって
細野さんや幸宏さん達と
"お互いに好きなことを話し会おう"っていろいろ言い合った時、
とても楽しかったの。」
「"浮かびのピーチガール"を作った時に私とても幸せだと思ったの。
YMOの三人で作ったでしょ、1曲を。時間にすれば1時間ぐらいで。
アルファのスタジオの上にピアノのあるかわいい会議室があって、
そこで最初細野さんがピアノ弾いて、サビに来た所で幸宏さんがやって、
教授が来てパってやって、三人で作るのを私一人で見てたの。
(幸宏さん「目のあたりにしたんだ。」)
最後に、当時のロケッツの情勢から考えると"レモンティー"が
「スネークマンショー/急いで口で吸え」に入っているのは
当然と考えていたのですが、
桑原茂一さん「(ロケッツの)音をいろいろたくさん聞いて、
(ロケッツの曲を入れるべきか)
どうしたらいいか、ちょっと悩んだけど、
"レモンティー"という曲がすごく完璧だったんですよね。
二人のもっている存在感とか絶妙な感じでしたね。
うまいとかというよりこれしかないという感じが。
僕達は音楽家でないので、言葉に出来ないキャッチするものがあって、
それが見つかった時に「これは外せない。」となるんですよ。
ずいぶん最後の最後まで悩んだけど、入れてよかったと思います。
(シーナさん「初めて聞きました。」)
だそうです。私の知り合いの普通のロックファンで「スネークマンショー」で
シーナ&ロケッツを知ったという人間が何人かいるので、きっと全国には
そんな人たくさーんいると思うのですが・・・本当に貴重な新事実でした。
鮎川さん&シーナさんにとっては両者への感謝の思いで
感涙のトークショーだったのではないかと思います。
Reported by まおらう(HHH)
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