鮎川誠 Talk Live with マイク越谷@2001 Rolling Stones Summer Festival
2001年7月8日(日)会場:渋谷GALLERIA ARCH


 7月8日の鮎川さんとマイク越谷さんのトークライブは、越谷さんからのストーンズ最新情報と鮎川さんとのストーンズよもやま話といった感じのリラックスした楽しいイベントでした。

 秘蔵ビデオなので内容の詳細はここでは書きませんが、ビデオ上映ではキースの「いい奴」(キースには「いい人」というより「いい奴」という言葉が似合います。)ぶりに一瞬目頭が熱くなるようなシーンもありました。
 秘蔵と言う価値のある貴重なビデオという事で後ろの人はみんな立ち上がってモニターを見ていましたが、鮎川さんがトークの席からモニターのよく見えるところに移って、しゃがんで熱心に見ておられる姿には「ファンである心はみんな一緒」という嬉しい感動がありました。
 途中で後ろで見ている人のじゃまになってはいけないと脇の方に立ち上がられて、まわりの人に自然に気遣いできる人が本当にかっこいい人!と思った次第です。
 ファンの人の「シーナ&ロケッツで今まで何曲ぐらいストーンズの曲を演奏したんですか?」の問いに「全部で5時間分。」と明快なお答え。1曲5分として60曲!!
 9日のBluesVille Shibuyaでも特集されてましたが、John Lee Hookerで一番印象深いのは「ストーンズと同じステージに立った時の事。」と鮎川さん。

「1月にDee Dee Ramoneと来日ライブの楽屋で話してたら、ストーンズのファースト・アルバムとセカンド・アルバムの事を熱心に話してくれて、実際にその頃の曲をステージでも演ってた。」
「Dee Dee Ramoneとシーナ&ロケッツは7月25日にオンエアーで同じステージに立ちます。みなさん是非観に来てください。」との鮎川さんの言葉への会場からの拍手も嬉しく、越谷さん「"アラウンド・アンド・アラウンド"とか一緒にやってほしいですね。」鮎川さん「うん、やりたいね。」のやりとりに、私も是非共演が実現してほしいと思いました。
 
 という事で、7月8日はファン心のツボを押さえた越谷さんの軽快な語り口による情報提供、超貴重なビデオ上映(ありがとうございました!)、多くは語らないけど一言一言がファン心の奥まで染みる「ストーンズの先生」鮎川さんからの"教え"と得るものたくさんのイベントでした。
 
最後に鮎川さん、越谷さんからのイベント最後にあったメッセージをお伝えします。
ボー・ディドリー、チャーリー・ワッツ、そして来るべきストーンズの来日公演をみんなで盛り上げようぜ!!」

P.S. "Rock &Roll Hall of Fame"の授賞式のビデオで、ジョニー・ジョンソンと共にキースが紹介したジェームズ・バートンのプロフィール・ビデオの中で氏がギターを弾く「スージーQ」が流れ、その映像をじっと見つめる鮎川さの姿を拝見しながら、シーナ&ロケッツのライブでよく演奏される「スージーQ」を思い出し、ロックの素晴らしい財産を引き継ぐ男、鮎川誠、引き継ぐバンド、シーナ&ロケッツ!と感慨を深くしました。

 Report & Pix by maorau(HHH) 01/09/04





  

リラックス・ムードながらストーンズ談義はやはり熱く盛り上がる。

   

 地元N.YのNBAの試合会場でインタビューを受けるキースの飄々ぶりに会場一同が嬉し笑い。We love Keith Richards !!





2001年7月8日 鮎川誠 ストーンズ語録

2週間前にジョン・リー・フッカーが亡くなって。俺がジョン・リーの事を思う時、すぐ思い出すのが(目の前で見た)ストーンズと一緒に演ったアトランティックシティの事。
ストーンズがジョン・リー・フッカーを招き入れた時の何と言うか、あのピリッとした感じ。ジョン・リー・フッカーが"ブギ・チレン"を演ってね。それを思い出す。




(越谷「鮎川さんと一緒にストーンズを'98年のシカゴ・ソルジャーフィールドに観に行った時に菊田俊介と"ブルース"という店でシーナと飛び入りセッションした時に黒人の人とか多い所で、鮎川さん英語凄くうまいから"おじいさんがマディ・ウォーターズでお父さんがローリング・ストーンズです"と言って始めて、凄くかっこよかったですよ。)
ありがとう。憶えてくれとって。("おじいさんがマディ・ウォーターズでお父さんがローリング・ストーンズ")本当にそうやもんね。




俺の友達のニューヨークのカメラマンのフレッドがキースに呼ばれてニューヨークの自宅の地下にスタジオがあって、やっぱ、凄いね、そこで2、3日泊まってやって、ちょっとジャジーな奴で凄くよかったって興奮してメールを送ってきてて。それは軽いセッションやるからって呼ばれて。それがレコードになるとは思えんけど、そんな感じでやっとんのかな。




ストーンズは'64年に出会った。ちょうど高校1年やった。
最初に好きになったものが今も好きというのは最高に幸せなことです。




(ストーンズの今度のアルバムについて)
割といいかげんなヤツを作るんやないかね。作ってほしいね。さっきキースが弾いたみたいなああいう乗りでね。("Rock &Roll Hall of Fame"授賞式の映像でのソロモン・バークを中心とした"Everybody needs somebody to love"セッションで肩の抜けた、でも存在感たっぷりのギターソロをキース・リチャーズが弾いてました。)
割とカッチリしたヤツが多かったものんね。ドン・ウァズがプロデュースしたり。
(越谷「キースのリードボーカルは何曲ですかね。」)
昔はキースはコーラスやったからね。キース・リチャーズはコーラスがいいんよね。ジョンとポールのコーラスと違って。ちょっとシカゴ・ブルース風でね。
ミックに一杯歌ってほしいね。ストーンズは。キースがワイノーズでね・・・1曲にしとこ、今回は(笑)。キースは歌わんでもいいと思うんよ。ローリング・ストーンズは、ミック・ジャガーが歌やいいよ。"レット・イット・ブリード"の"ユー・ガット・ア・シルバー"とか、あれはよかったけど、やっぱミック・ジャガーに歌ってほしい。




今年1月にラモーンズのディー・ディー・ラモーンという最高のベースがソロで来て、楽屋で話が盛り上がったら、ストーンズの1枚目、2枚目、"アラウンド・アンド・アラウンド"とか入っているあの頃の事を目を輝かしてしゃべるんよ。実際ステージでもやったりして。パンクロックの人達はビートルやストーンズを否定したりするやん。でも、素直になるとやっぱストーンズなんよね。
シーナ&ロケッツはディー・ディーと渋谷でやります。7月25日、オンエアー。是非来てくださいね。
(会場から大きな拍手が。越谷「"アラウンド・アンド・アラウンドとか一緒にやって欲しいですね。)
やりたいね。




(会場の人から質問「シーナ&ロケッツのコンサートで"ジャンピン・ジャック・フラッシュ"や"サティスファクション"とかストーンズナンバーを何回か聴いているのですが、これまで何曲ぐらい演ったことがあるんですか?」)
俺達が演ったことのあるストーンズの曲やろ。今ね、大阪ゆうせんでストーンズ・マンスリーとかいって、4時間分一人でストーンズの選曲をいろんな人がするのがあって、で、僕がストーンズで演ったことのある曲をずっと選んでみたら、5時間分ぐらいあった。"アラウンド・アンド・アラウンド"演った、"イッツ・オール・オーバー・ナウ"演ったってコンピューターのウィン・アンプっちゅうMP3に圧縮したヤツで全アルバムをハードディスクに入れとったから1個づつ放り込んでいったら、自分の生涯で演った曲が5時間分あった。楽屋で遊んだりした曲とかは入れないで、少なくともカセットテープに吹き込んだり、ステージで演ったりした曲だけでもそれぐらいありました。
もの凄いもの凄いストーンズは一番お手本にしている。

※HHHwebのNewsでも告知しましたが、上記の鮎川さん4時間選曲はUSEN440で8/13〜19にON AIRされました。




ストーンズ・ナンバーだけでしょちゅうセッションするんだけど、その時は"Heart of Stones"という別名で。
(越谷「Jirokichiで観ました。)演ったね。
(越谷「ストーンズナンバーだけのアルバムを出してほしいですよね。ライブ感覚でいから。」)
いつか是非やりたい。





※文中敬称略


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